経腸栄養の副作用(有害事象)はどれか。【過去問解説】

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『1日1過去問』のカテゴリー内の記事を毎日1記事ずつ読むだけで、過去問の分析方法、国試に出るポイントが理解できるようになります。

今回は、経腸栄養剤の副作用(有害事象)に関する問題の解説と、経腸栄養の国家試験の暗記ポイントをまとめました!

経腸栄養剤の手順と根拠は、国家試験の必修問題や一般状況設定でよく問われる範囲です。
問題を解きながら、重要なポイントをおさえましょう(・∀・)

 

問題

第107回 午前21問
経腸栄養剤の副作用(有害事象)はどれか。

1.咳嗽
2.脱毛
3.下痢
4.血尿

 

 

正解は、、、

、、、3.下痢です。

 

 

解説

1.咳嗽(せきのこと)
2.脱毛
3.下痢
4.血尿

経腸栄養剤の投与では、注入速度が速いと下痢を起こすリスクがあります。
咳嗽・脱毛・血尿が経腸栄養が原因で起こることはありません。

ここからは、経腸栄養について詳しく解説していきます(・∀・)

 

経腸栄養(経管栄養)法とは

口から食事を摂取することができない患者さんへ、鼻から管を入れて栄養剤を注入したり、
胃ろう(胃に穴をあけてチューブを付けたもの)から直接栄養剤を注入する方法です。

 

 

経管栄養剤注入の手順と根拠

経管栄養剤の注入の手順は、国家試験ではよく問われるので流れを確認していきましょう。
その際に、手順だけではなくその理由や根拠も一緒に覚えることが大切です♪]

1.栄養剤を常温~体温程度に準備

理由:温度が低いと消化管が冷えて下痢をしやすくなり、温度が高いと胃粘膜の炎症を起こすリスクがあります。

 

2.経管栄養のチューブがきちんと胃の中にあるか確認

経鼻チューブの場合→シリンジ(注射器)で空気を10ml程注入し、胃部を聴診してゴポゴポと音がするか確認します。
理由:音がしなかったら、カテーテルが胃では無く肺に入っていたり、喉まで上がってきている可能性があるからです。

胃ろうの場合→カテーテルが抜けていたり、腹部に埋もれていないか確認します。
理由:胃から抜けていた場合、栄養剤が腹腔内に流れて腹膜炎を起こす可能性があるからです。

 

3.体位を30~45度の半座位(ファウラー位)にする

理由:仰臥位のままだと、嘔吐しやすくなるため。半座位を保ち、重力で栄養剤が戻りにくくします。
また、胃の走行に合わせて、右側がやや下になる体位にすると、胃→十二指腸の流れが良くなるためです。

 

4.栄養剤を200ml/時程度の速さで注入(導入時は50ml/時の速さで開始)

理由:速度が速いと、消化が遅れ下痢をしやすくなったり、嘔吐するリスクがあるためです。

 

5.注入後は、チューブに白湯を20ml程度注入

理由:栄養剤がチューブ内に残ったままだと、固まって詰まったり、細菌が繁殖したりするためです。

 

 

 

経腸栄養剤、こんなときどうする?

 

・下痢をしたときはどうする?
注入する速度を遅くしたり、温度が低すぎないか確認します。

 

・無菌操作が必要なの?
胃は無菌状態ではないため、無菌操作は必要ありません。

 

・お風呂はどうしたらいいの?
経鼻チューブでも、胃ろうでも、保護する必要はなく、そのまま入浴可能です。

 

・胃ろうをやってたら口からは食べられないの?
胃ろうがあっても口から摂取することができます。十分に経口摂取ができないため、胃ろうからの注入と経口摂取を併用している人もいます。

 

・在宅での経管栄養は、どのタイミングで行うべき?
介助者や、ご本人の生活スタイルに合わせて、注入の時間を決めて良いです。

 

・カテーテルの交換はいつ行うの?
経鼻カテーテルは1~2週間で交換、胃ろうは1か月~1か月半が交換の目安です。

 

 

 

経腸栄養剤の国試出題ポイントまとめ

過去に出題された経管栄養剤の内容をまとめました!!
過去に問われたものは、今後も少し形を変えて出題される可能性があります。覚えておきましょう!

国試ポイント
体位:30~45度の半座位(ファウラー位)
副作用:嘔吐・下痢
胃ろう術後の消毒:縫合部が癒合するまでの3日間
入浴時:そのまま可能
無菌操作:必要なし
経口摂取:可能
経鼻チューブ交換:1~2週間
胃ろう交換:1か月~1か月半
温度:常温~人肌
注入の時間:在宅では生活パターンに合わせる

では、練習問題を解いてみましょう!

 

 

練習問題

 

第103回 一般状況設定
経鼻経管栄養法の実施方法とその目的の組み合わせで正しいのはどれか。

1.注入前に胃内容物を吸引するー消化の促進
2.注入中はファウラー位にするー逆流の防止
3.注入終了後に微温湯を流すー誤嚥の予防
4.注入終了後はチューブを閉鎖するー嘔吐の予防

 

 

正解は、、、

、、、2.注入中はファウラー位にするー逆流の防止です。

 

 

解説

1.注入前に胃内容物を吸引するのは、経鼻チューブが胃の中に挿入されていることを確認するためです
3.注入終了後に微温湯を流すのは、チューブの中の栄養剤が固まって詰まったり、雑菌が繁殖するのを避けるためです。
4.注入終了後はチューブを閉鎖するのは、チューブから胃内容物が逆流するのを防ぐためです。

 

 

まとめ

経管栄養剤を注入する際は、様々な手順がありますが、一つ一つに根拠があります。
この根拠は、実習でも看護師に「どうしてこうするか知ってる?」と突っ込まれやすいものでもあります!

実習でも、国家試験でも困ることが無いように、しっかり手順とその根拠を確認しておきましょうね♪

国家試験に絶対合格するための勉強方法は、

①過去問題を解く
②解説を読む
③より詳しい解説を読んで理解する
④国試に出るポイントを暗記する
⑤類似問題を解く

この繰り返しをひたすら行うことです。

もちゆきナース室のこのサイトには、『1日1過去問』というカテゴリーがあり、この記事を読むだけで、
上記の①~⑤の流れに沿って勉強ができるようになっています。

自分で勉強する方法がよくわからない、まとまった詳しい解説を読みたい、こんな人はぜひこのサイトで勉強してみてくださいね!

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