カリウムを静脈注射してはいけない理由は?必修・国試対策【第107回】

こんにちは!もちゆきナースです♪
このサイトでは、どこよりも詳しい解説、国家試験の暗記ポイント、過去問の解き方をお届けしています。
『1日1過去問』のカテゴリー内の記事を毎日1記事ずつ読むだけで、過去問の分析方法、国試に出るポイントが理解できるようになります。

今回は、静脈注射をしてはいけない薬剤の理由と、国家試験の暗記ポイントをお伝えします。

カリウム製剤を静脈注射してはいけない、というのは、医療従事者にとっては必須の内容です。
では、なぜカリウムを静脈注射してはいけないかわかりますか?

国家試験で問われるポイントを挙げながら、解説していきます。

 

問題

まずは国家試験問題から解いてみましょう!

第107回 午前22問
静脈内注射を行う際に、必ず希釈して用いる注射液はどれか。

1.5%ブドウ糖
2.15%塩化カリウム
3.0.9%塩化ナトリウム
4.7%炭酸水素ナトリウム

 

 

正解は、、、

、、、2.15%塩化カリウムです。

 

解説

上記の問題の選択肢にパーセンテージがそれぞれありますが、これは気にしなくて良いです。
大事なのは、カリウムってところ!もうこれは絶対の絶対の絶対に覚えてください!!!

カリウムは、静脈内に原液のまま絶対に注射しない!必ず希釈(薄めて)から使用します!

カリウムを原液のまま静脈注射していけない理由は、必ず覚える必要があるので、以下で説明していきます。

 

 

詳しい解説

ここから詳しい解説をしていきます。

なぜカリウムを薄めずワンショットで静脈注射してはいけないのか、理由

 

カリウムを薄めずに、ワンショットで静脈注射をすると、急速に血中のカリウム濃度が上昇します。

血中のカリウムの濃度が上昇すると、不整脈や心停止が起こり死に至る危険性があります。

血中カリウム値の正常値は、3.5~5.0mEq/L。
5.5mEq/L以上で高カリウム血症となり、7~8mEq/L以上になると、致死的な不整脈を引き起こす可能性があります。

高カリウム血症では、心電図のT波の増加がみられたり、そこから心室細動、心停止に移行する可能性があります。

国家試験的には、ここまで覚えていればOKです。

 

ちなみに、不整脈や心停止が起こる理由は、カリウムが心筋の運動に関与しているからです。

心臓は、カリウム、ナトリウム、カルシウムのチャネルの働きによって動いています。

その中のカリウムの濃度が高くなると、心筋の運動に異常を起こし、心室頻拍(VT)などの不整脈や心停止を起こしてしまうのですね(>_<)

 

 

医療現場ではカリウムをどうやって投与しているの?

静脈にカリウムを注射してはいけないのなら、現場ではどうやってカリウムを投与しているのでしょうか?

カリウムは、短時間で血中濃度が上がってしまうのが問題です。
そのため、他の点滴液に薄めて、少しずつ滴下して投与しています。

急速に点滴で滴下してしまうと、それもまた静脈注射をしたのと同じように急速投与になってしまうので、
輸液ポンプで時間を設定して投与する現場もあります。

 

 

カリウムを薄めずに静脈注射してしまう医療事故が起こっている

カリウムを静脈注射すると、患者さんが死に至る危険性が高いため、静脈注射できないような構造になっています。

しかし、それでも無理やり点滴ルートに接続したり、容器を移して静脈注射をしてしまった、
という医療事故が時々起こり、ニュースになったりします。

理由は様々、カリウムを静脈注射するのが危ないということを知らなかった、
危ないとわかっていたが忙しさのあまり確認を怠ってしまった、というものがあります。

特に、業務に慣れていない新人看護師は、そのようなミスをしてしまうリスクが高いので、
患者さんや自分の身を守るためにも、しっかり覚えておきましょう!

そのため、看護師国家試験でも頻繁にカリウムを静脈注射しないという問題が、出題されるのです。

 

練習問題

上記の内容を理解したうえで、類似問題に挑戦してみましょう。

第93回 一般状況設定
1モル塩化カリウム注射液で誤っているのはどれか。

1.乏尿と無尿時には禁忌である。
2.希釈し静脈注射を行う。
3.原液(1モル)で静脈注射を行う。
4.副作用に心臓伝導障害がある。

 

 

 

正解は、、、

3.原液(1モル)で静脈注射を行うです。

 

解説

【注意!この問題は、誤っている選択肢を選ぶ問題です!】

1.カリウムは、尿から排泄されます。そのため、乏尿や無尿などの、尿が出ない疾患の時は、
カリウムが体内に蓄積してしまうため、カリウム製剤は使用禁忌です。

2.カリウム製剤は、原液を静脈注射すると心停止を起こすため、必ず希釈(薄める)して使います。

3.カリウム製剤は、原液を静脈注射すると心停止を起こすため、原液では投与しません。

4.心臓伝導障害とは、不整脈のことを言います。カリウムの静脈注射は、不整脈の副作用があります。

 

 

国家試験暗記ポイント

今回の国家試験の暗記ポイントはこちら!

国試暗記ポイント
・カリウム製剤は希釈して使用する
・カリウムを原液で静注投与すると、不整脈(T波上昇、心室細動)や心停止のリスクがある

 

カリウム製剤の投与方法は、国家試験でもよく問われる問題ですが、看護師になってからも決して忘れてはいけない知識です。

新人で慣れない仕事の中でもカリウム製剤を見たら、「静脈注射をしてはいけないんだ!」と頭に浮かぶように、確実な知識にしたいですね!

国家試験に絶対合格するための勉強方法は、

①過去問題を解く
②解説を読む
③より詳しい解説を読んで理解する
④国試に出るポイントを暗記する
⑤類似問題を解く

この繰り返しをひたすら行うことです。

もちゆきナース室のこのサイトには、『1日1過去問』というカテゴリーがあり、この記事を読むだけで、
上記の①~⑤の流れに沿って勉強ができるようになっています。

自分で勉強する方法がよくわからない、まとまった詳しい解説を読みたい、こんな人はぜひこのサイトで勉強してみてくださいね!

『1日1過去問』はこちらから→過去問題解説をみる

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です