点滴滴下数、輸液残量の求め方をわかりやすく解説。【看護師国家試験】

看護学生
点滴の滴下の計算がわからないよ!式を覚えるのも苦手でどうしよう!
もちゆき
点滴の滴下計算が苦手な人は多いよね。ここでは計算式と、滴下計算をイラストで説明するよ!

この記事では、

・1分間の点滴滴下数の計算式

・輸液の残量を求める計算

・それぞれの計算式のイラスト説明

・点滴の計算の過去問

をまとめています。

数学が苦手な人には、頭を悩ませてしまう問題かもしれませんね。
解説を読んでも、意味がわからない!!と投げ出してしまう人もいるでしょう。

しかし、計算問題は必修問題でも出題されることがあるので、決して捨てていい問題ではありません。

また、計算問題は近年より複雑化し、マークシートで4つの選択肢から答えを選ぶのではなく、計算した答えをマークシートの数字を塗って答える形式が増えました。

そのため計算問題は、「最悪、4分の1の確率で当たればいいや!」と思っていられるものでは無くなりました。

苦手な計算問題を克服するコツは、計算を暗記するだけでなく、イメージを掴むこと。

そこで今回は、数学や計算が苦手な人向けに、暗記するべき公式と、過去の国試問題の解説を詳しく絵を使って説明していきます。

 

これを読んで、点滴の滴下の問題を強化していきましょうね!

また、この記事は新人ナースにもオススメです。新人ナースは点滴の滴下数の調節がうまくできなくて悩む人が多いです。

この記事で点滴の滴下についてイラストで理解して、病棟での業務に役立てましょう。

ではまずは過去問題をベースに、解説していきます。

 

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1分間の点滴滴下数を求める計算問題

 

第102回 必修問題
点滴静脈内注射1800ml/日を行う。一般用輸液セット(20滴≒1ml)を使用した場合、1分間の滴下数はどれか。

 

まずは、この問題をベースに考えてみましょう。

点滴の滴下数を求めるためには、公式を使うのが一番楽な方法です。
手っ取り早い方法は、公式を暗記してしまうこと。

 

この問題では、成人用ルートを使用しているので、上の公式を使います。

当てはめて計算すると、

このように、1分間の滴下数は25mlと答えを出すことができます。

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2019年11月19日

公式の意味を解説

公式の意味がわからないと納得できない人へ、この公式の意味をわかりやすく解説します。
イメージができると、計算式も暗記しやすくなりますよー!

 

先ほどの問題はこちらでしたね。

第102回 必修問題
点滴静脈内注射1800mlを行う。一般用輸液セット(20滴≒1ml)を使用した場合、1分間の滴下数はどれか。

 

 

まずは、1時間に何ml滴下するか求めます。

この問題では、1800mlを24時間で滴下する指示なので、1800ml÷24時間=75mlという式を使います。

 

1800÷24=75をわかりやすく絵で説明すると、こんな感じ。

これで1時間に75mlを滴下するとわかりました。

 

つぎに、75mlを滴下するためには、何滴必要なのかを求めます。

この問題では、20滴で1ml滴下できる成人用ルートを使用します。

1mlの仲間を75個分集めれば75mlになるので、20滴を75回分滴下する必要があります。

この計算は、20滴×75ml=1500滴。つまり1時間に1500滴、滴下するということ。

 

 

これを絵でわかりやすく説明すると、こんな感じ。

 

1時間は60分なので、1分間の滴下数を求める式は1500滴÷60分=25滴。

よって答えは、1分間に25滴、滴下することになります。

 

では次に、輸液の残量を求める計算問題を練習しましょう。

 

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輸液の残量を求める計算問題

輸液の残量を求める計算も国試に出題されるので、ここで確認しましょう。

 

第105回 一般状況
500mlの輸液を50滴/分の速度で成人用輸液セットを用いて順調に滴下し、現在80分が経過した。このときの輸液の残量を求めよ。

 

この問題の求めるところはここ。

 

輸液残量を求める公式はありませんが、求め方は2通りあります。
こちらも、絵を使った解説を見て、頭の中でイメージしながら問題を解きましょう。

 

 

輸液残量を求める計算方法①

まず、80分の間に何滴を滴下したか求めます。

1分間に50滴ずつ滴下しながら、80分が経過しているので、50滴×80分=4000滴で、
今までの80分の間に4000滴、滴下していることになります。

 

次に、4000滴は、何mlかを求めます。
1ml≒20滴の成人用ルートを使用しているので、4000滴÷20滴=200mlとなります。

 

4000÷20=200をわかりやすく説明すると、こんな感じ。

 

80分の間に滴下した量が200mlとわかったので、全体量から今までに滴下した量を引けば、残量が求められます。

500ml-200ml=300mlで、輸液残量は300mlです。

 

 

輸液残量を求める計算方法②

まず、1分間の滴下量を求めます。

1分間に50滴の速度で成人用ルート(20滴で1ml)で滴下しているので、50÷20ml=2.5mlとなり、
1分間に2.5ml滴下しているとわかります。

 

50÷20=2.5の説明は、こんな感じ。

1分間に2.5ml滴下していることがわかったので、
次に、80分間で何ml滴下したかを求めます。

 

計算式は、2.5ml×80分=200mlで、80分間で200ml滴下したことがわかります。

 

そして、全体量から今までに滴下した量を引いて残量を求めるため、500ml-200ml=300mlで、輸液残量は300mlです。

 

 

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まとめ

国家試験に出題される、点滴の滴下数を求める計算と、輸液残量を求める計算を解説しました。

計算問題を苦手とする看護学生は多いですが、絵を書きながらイメージしてみると、計算力がつくようになります。

繰り返し、計算問題の過去問に挑戦して、国試を乗り越えましょうね!

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※この記事は、厚生労働省の看護師国家試験出題基準を参考に作成しています。

 

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