こんにちは!国家試験対策のもちゆきナースです♪
今回は、酸塩基平衡をわかりやすく解説していきます(・∀・)
人は体に様々な不調が生じると、pHが酸性に傾いたり、アルカリ性に傾いたりします。
私たち看護師はその不調に気づき、患者さんのpHが正常値内に保てるように治療をしていく必要があるため、酸塩基平衡の知識は必要不可欠(・∀・)
そのため、国家試験でも酸塩基平衡の知識はよく問われます。
しかし、酸塩基平衡は苦手意識を持っている人が多い部分です。
生化学が絡んでくるので、化学式が出てきちゃうと難しく考えてしまいがちですよね(-_-)
私も、化学式を見ても酸塩基平衡が理解ができない人だったので、今回は化学式を使わない酸塩基平衡の覚え方を、看護学生の国家試験対策向けに解説していきます!
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目次
人間の体はpH7.4の間に保たれている
まず最初に理解しなければいけないのは、pH1~14という数字が、小さくなればなるほど酸性、大きくなればアルカリ性になるということ。

そして、pH7.4の私たち人間は、弱アルカリ性にpHが保たれています。
では、どんな状況下で、人間の体は酸性やアルカリ性に傾いてしまうのでしょうか。
酸が増えるとアシドーシス、アルカリが増えるとアルカローシス
体内に酸性物質が蓄積すると、酸性に傾いてアシドーシスと呼ばれる状況になります。
反対に、アルカリ性物質が溜まるとアルカローシスになります。
アルカローシス・・・アルカリが増えた時、酸が減った時
酸が増えると言っても、なかなかイメージがしにくいです。それを化学式で表わしても、私はピンと来ませんでした( ;∀;)
化学式を使わずにまとめると、酸・アルカリに変化させる物質は以下のものです。
アルカリにする物質・・・腸液、重炭酸イオン。
私のように化学式が苦手な方は、これで覚えましょう!
国家試験対策で覚えるべき、酸塩基に関する体の変化は、大きく分けて4つです。
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呼吸性アルカローシス
呼吸性アルカローシスは、呼吸によってアルカリに傾くことを言います。
上記で分類した酸性にする物質、二酸化炭素が減った時は、アルカリに傾きます。

・過換気症候群
いわゆる、過呼吸の状態ですね!呼吸がハァハァ早くなると、二酸化炭素をたくさん吐いて体内の二酸化炭素が減り、アルカローシスになります。
呼吸性アシドーシス
呼吸性アシドーシスは、呼吸によって酸性に傾くことを言います。
アルカリに傾くときの反対、酸性物質である二酸化炭素が蓄積した時に、酸性に傾きます。

・肺気腫、喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの、呼吸障害時
過呼吸の反対で、呼吸がうまくできないときに二酸化炭素が蓄積して、アシドーシスになります。
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代謝性アルカローシス
代謝性アルカローシスは、呼吸以外の原因でアルカリに傾くことを言います。
酸性の胃液が減った時や、アルカリ性の重炭酸イオンが増加した時にアルカリ性に傾きます。

・大量嘔吐
胃酸は酸性ですよね。嘔吐により酸性の胃酸が減少するとアルカリ性に傾きます。
・利尿薬投与
利尿薬を使用すると、腎臓でアルカリの重炭酸イオンが再吸収されて、体内に蓄積します。
代謝性アシドーシス
代謝性アシドーシスは、呼吸以外の原因で酸性に傾くことを言います。
・下痢
腸液(重炭酸イオン)はアルカリ性なので、下痢によってアルカリ物質が排泄されすぎてしまいます。
・腎不全
腎臓では、水素イオンを排泄する作用がありますが、腎不全によって排泄ができなくなると酸性物質が蓄積してアシドーシスになります。
・糖尿病性ケトアシドーシス
1型糖尿病の患者さんのインスリンが出なくなると、糖分をエネルギーに変えることができなくなります。
すると、代わりに脂肪を分解してエネルギーを作り出します。しかし、そのエネルギーを作り出すときに出てくるケトン体は、酸性物質。
このケトン体が蓄積すると、酸性に傾き、代謝性アシドーシスとなります。
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国家試験暗記ポイント
酸塩基平衡は、国家試験でもよく問われる問題です。
覚えることは、この4つの分類!
呼吸性アルカローシス・・・過換気症候群
呼吸性アシドーシス・・・呼吸不全(肺気腫、喘息、COPDなど)
代謝性アルカローシス・・・嘔吐、利尿剤
代謝性アシドーシス・・・腎不全、下痢、糖尿病性ケトアシドーシス
なぜ酸性やアルカリ性に傾くのか、作用機序も一緒に覚えると理解が深まり忘れにくくなると思います(*´ω`*)
ここで酸塩基平衡を理解したら、早速過去問題にも挑戦して知識を確実なものにしていきましょうね♪
国家試験に絶対合格するための勉強方法は、
①過去問題を解く
②解説を読む
③より詳しい解説を読んで理解する
④国試に出るポイントを暗記する
⑤類似問題を解く
この繰り返しをひたすら行うことです。
もちゆきナース室のこのサイトには、『1日1過去問』というカテゴリーがあり、この記事を読むだけで、
上記の①~⑤の流れに沿って勉強ができるようになっています。
自分で勉強する方法がよくわからない、まとまった詳しい解説を読みたい、こんな人はぜひこのサイトで勉強してみてくださいね!
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