こんにちは!もちゆきナースです。
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今回は、褥瘡発生の予測に用いられるスケールの説明と、褥瘡スケールの覚えるポイントをお伝えします。
一口に褥瘡のスケールといっても、いくつか種類があることを知っていますか?
褥瘡の危険度を予測するスケールは?
できてしまった褥瘡の重症度の評価は?
褥瘡の深さを表すスケールは?
国家試験では、これらの褥瘡のスケールの名前を覚えておく必要があります。
問題
まずは国家試験問題から解いてみましょう!
1.ブリストルスケール
2.Borg<ボルグ>スケール
3.Braden<ブレーデン>スケール
4.グラスゴー・コーマ・スケール
正解は、、、
、、、3.Braden<ブレーデン>スケールです。
解説
1.ブリストルスケールは、便の柔らかさを分類するスケール。
2.Borg<ボルグ>スケールは、運動の大変さを表すスケール。
3.Braden<ブレーデン>スケールは、褥瘡の危険度を予測するスケール。
4.グラスゴー・コーマ・スケールは、意識障害の分類のスケール。
詳しい解説
ブレーデンスケールとは?
褥瘡の発生の予測をするスケールであるブレーデンスケールは、以下の6つの観察項目で評価をします。
①知覚の認知(痛みがわかるか?)
②湿潤(オムツ等で皮膚が常に濡れているか?)
③活動性(どの程度ベッドから動けるか?)
④可動性(寝返りなどの動きがあるか?)
⑤栄養状態(血清アルブミンなどの栄養の値はどうか?)
⑥摩擦とズレ(ベッドや椅子上でずり落ちることがあるか?)です。
それぞれの項目に当てはまる状態の点数を計算して、危険度を数字で出します。
知覚の認知 | 1.全く知覚なし 2.重度の障害 3.軽度の障害 4.障害なし |
湿潤 | 1.常に湿潤 2.たいてい湿潤 3.時々湿潤 4.めったにない |
活動性 | 1.臥床 2.座位可能 3.時々歩行可能 4.歩行可能 |
可動性 | 1.全く体動なし 2.非常に限られる 3.やや限られる 4.自由 |
栄養状態 | 1.不良 2.やや不良 3.良好 4.非常に良好 |
摩擦とずれ | 1.問題あり 2.潜在的に問題あり 3.問題なし |
※最低6点、最高23点。14点以下だと、褥瘡が発生しやすいとされます。
国家試験ではスケールの細かな内容まで問われる可能性は低いので、 ブレーデンスケールの6つの項目と、点数が低いほど褥瘡のリスクがある、ということを覚えておくようにしましょう!
・ブレーデンスケールは、知覚の認知、湿潤、活動性、可動性、栄養状態、摩擦とズレの6項目で評価をする。
・ブレーデンスケールは、点数が低いほど(14点以下)褥瘡発生の危険が高い。
ちなみに、ブレーデンスケール=褥瘡と覚えるだけではダメですよ!
褥瘡のスケールは、3つ覚えよう!
【ブレーデンスケールと言えば、褥瘡!!】と覚えれば大丈夫(・∀・)と思ったあなた!
それだけでは少し足りないんです(/_;)
実は、国家試験に出題される褥瘡に関するスケールは、いくつかあるんです!!
ブレーデンスケールは、褥瘡の発生する危険度を評価するスケールでしたね!
国家試験によく出題される褥瘡のスケールには、NPUAPの褥瘡分類というものがあります。
これは、できてしまった褥瘡の皮膚の損傷の深さによって、ステージⅠ~Ⅳに分類されます。
そしてもう一つ、褥瘡の重症度の評価に使われるのがDESIGN分類というもの。
国家試験レベルでは、それぞれのスケールが、褥瘡の何を評価するためのスケールなのか、区別できるようにしておく必要があります。
・褥瘡の危険度を評価・・・ブレーデンスケール
・褥瘡の深さを評価・・・NPUAPの褥瘡分類
・褥瘡の重症度の評価・・・DESIGN分類
国家試験のポイントはわかりましたか?
では、過去問題で知識の確認をしてみましょう!
練習問題
1.褥瘡の深さ
2.褥瘡の広がり
3.褥瘡の好発部位
4.褥瘡発生の危険性
正解は、、、
、、、4.褥瘡発生の危険性です。
解説
ブレーデンスケールは、褥瘡発生の危険性を評価するスケールです。
このような問題が出題されることがあるので、ブレーデンスケール=褥瘡というイメージだけでは、少し足りないんですね( ;∀;)
どのスケールが、褥瘡の何を評価するスケールなのかまで、覚えましょうね!
国家試験暗記ポイント
今回の国家試験の暗記ポイントはこちら!
・ブレーデンスケールは、点数が低いほど(14点以下)褥瘡発生の危険が高い。
・褥瘡の危険度を評価・・・ブレーデンスケール
・褥瘡の深さを評価・・・NPUAPの褥瘡分類
・褥瘡の重症度の評価・・・DESIGN分類
いかがでしたか?
今回は、国家試験に出題される数あるスケールの中から、ブレーデンスケールに焦点を当てて、国家試験に出るポイントをまとめました。
スケールは、内容まで覚えるべきものと、なんとなく知っておけばいいものとで分かれます。どこまで理解しておくべきかポイントを絞って、国家試験勉強ができると効率的ですね!
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