腎臓から出るホルモン
この記事では
・腎臓から放出されるホルモンのゴロ合わせ
・レニンアンジオテンシンアルドステロン系をイラストで解説
・関連した過去問題の解説
をしています。
暗記した内容を過去問で解くことで、より知識が定着し模試の点数をアップさせることができます。
ややこしいホルモンは、ゴロ合わせで簡単に暗記しちゃいましょう。
腎臓から出るホルモン:ゴロ合わせ

腎臓から出るホルモンは、
『腎臓にレバニラとエリンギ』
で暗記しましょう。

※活性型ビタミンDというホルモンが腎臓から出ると書かれている文献もあります。
看護師国家試験では、過去に活性型ビタミンDについて問われた事はありません。
そのため、腎臓から出るホルモンはレニンとエリスロポエチンの2つを覚えておきましょう。
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腎臓から出るホルモン2つ
腎臓から出るホルモンは2つ!①レニン②エリスロポエチンです。
①レニン
レニンは、腎臓から出る血圧を上げるホルモンです。
レニンを覚えるときは、『レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系』という血圧を上げるまでの流れを覚えましょう!
これはよく国家試験やテストで問われます。
レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系とは
レニンーアンジオテンシンーアルドステロン系は、血圧を上昇させる流れのことです。順番に確認していきましょう。

①レニンは、血液中のアンジオテンシノーゲンからアンジオテンシンIという物質を作ります。

②アンジオテンシンIはアンジオテンシン変換酵素(ACE)によりアンジオテンシンIIに変換されます。

③アンジオテンシンIIは全身の動脈を収縮させます。
すると、血管が細くなるため、血管の壁にかかる圧力は増加するので、血圧が上がります。
また、アンジオテンシンIIは副腎皮質からアルドステロンを分泌させます。
アルドステロンはNaを血液中に溜める働きがあります。
Naと水はセットだと考えてください。
そのため、血液中のNaが増えると水が増え、血液の量が増えるため血圧が上がります。

血圧とは?


血圧は、心拍出量が増えたり、末梢血管抵抗が増えると上がります。
これをホースに例えると、心拍出量が水、末梢血管抵抗がホースの内側にかかる力です。
ホースの水の量が多くなると、水の勢いは増しますよね?これが、心拍出量が増えると血圧があがるということ。
また、同じ水の量を流した時に、ホースが太い時と細い時では、細い時の方が水の勢いが増します。これが、末梢血管抵抗が増えると血圧が上がるということです。

②エリスロポエチン
エリスロポエチンは、赤血球を増やすホルモンです。
貧血状態を感知すると、血液を作る骨髄へ赤血球を増やすよう指示を出します。

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国家試験の過去問題
腎臓から出るホルモンに関する、国家試験の過去問題です。
1.細動脈を収縮させる。
2.毛細血管を拡張させる。
3.レニン分泌を促進する。
4.アルドステロン分泌を抑制する。
正解は、、、
、、、1.細動脈を収縮させるです。
解説
1.アンジオテンシンⅡは、全身の動脈を収縮させる(細くする)作用があります。これにより血圧を上げます。また、副腎皮質へ作用しアルドステロンの分泌も促し血圧を上げます。
2.毛細血管が拡張すると血圧は下がります。アンジオテンシンⅡは血管を細くして血圧を上昇させる作用があるためこれは当てはまりません。
3.レニン分泌を促進するのは、血圧が低下したという体の症状です。
4.アンジオテンシンⅡは、アルドステロン分泌を促し血圧を上昇させます。
1.血圧の低下
2.血糖値の低下
3.腎機能の低下
4.動脈血酸素分圧の低下
正解は、、、
、、、4.動脈血酸素分圧の低下です。
解説
エリスロポエチンは、貧血状態を感知すると、血液を作る骨髄へ赤血球を増やすよう指示を出すホルモンです。
動脈血酸素分圧というのは、動脈に流れる血液の中に酸素がどのくらい含まれているかの数値です。
酸素を運ぶのは赤血球の仕事のため、赤血球が少なくなると血液中の酸素の量が少ないということになり、貧血状態になっているということです。
つまり、動脈血酸素分圧の低下=赤血球が少ない=貧血→エリスロポエチンの産生が高まるということになります。
最後に
いかがでしたか?
この記事では、腎臓から出るホルモンの覚え方をゴロで紹介しました。
看護師国家試験の勉強のやり方は、
問題を解く
(過去問題集を使う)
↓
解説を読む、分析する
↓
重要ポイントを確認する
(レビューブックを使う)
↓
重要ポイントを暗記する
(ゴロで覚える)
↓
類似問題を解く
この繰り返しが大切です。
もちゆきナースのブログでは、看護師国家試験に出題されるポイントのゴロをたくさん紹介しています。
みんなが苦手とする暗記を楽にするために、ぜひ使ってくださいね!
また、ここで紹介したゴロやイラストを、レビューブックに付け足したり、勉強のまとめノートに追記したりと、活用しましょう。
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