【徹底まとめ】肝障害の症状・病態の根拠・理由を解説!【看護師国試対策】

こんにちは!もちゆきナースです♪

肝臓の機能がたくさんあるために、機能が障害された時に起こる症状も、とてもたくさんあります。
肝臓がん、肝硬変、肝炎などの疾患で肝不全に陥った時、その人の体に起こる症状は、様々!!

国家試験に出題されることも多いところなので、しっかり確認しておきたいですね!

この記事では、肝臓の機能が障害された時、なぜその症状が起こるのかの病態を説明していきます!

国家試験対策や、実習で肝機能障害をもつ患者の理解にもつながります(・∀・)

 

肝臓の機能が障害された時に起こる症状

肝臓の機能が障害された時に起こる症状は、とーってもたくさんあります。
一覧で挙げてみると、、、

・高血糖
・低コレステロール血症
・プロトロンビン時間延長
・浮腫
・腹水
・食道静脈瘤
・脾腫
・血小板低下
・貧血
・白血球低下
・黄疸
・肝性脳症
・意識障害
・羽ばたき振戦
・メデューサの頭
・クモ状血管腫
・女性化乳房

これだけのものが挙がるんですっ( ゚Д゚)!!!!

 

肝臓が障害され、これらの症状が起こるのは、一つ一つ必ず原因があります。
その原因を説明できますか?(・∀・)

この症状が起こる原因を、一つずつ確認していきましょう♪

 

肝臓が障害された時の症状が起こる理由・病態を解説

高血糖が起こる理由は、糖質代謝機能障害だから

肝臓の機能には、糖質代謝というものがあります。

血液中の糖分(ブドウ糖=グルコース)の量が多くなると、インスリンが膵臓から分泌され、血中の糖分を肝臓に蓄えることで、血糖値を下げます。

肝臓の機能が障害されて、肝臓に糖質を貯蓄することができなくなると、血液中の糖質の量が増えてしまい、高血糖になってしまいます。

 

低コレステロール血症が起こる理由は、脂質代謝が障害されるから

肝臓の機能には、脂質代謝があります。

肝臓では、体内に取り入れられたブドウ糖・脂肪酸・タンパク質からコレステロールを合成しています。

しかし、肝臓の障害によってこの機能が障害されると、コレステロールを合成することができなくなってしまうため、低コレステロール血症が起こります。

 

プロトロンビン時間の延長が起こるのは、タンパク質代謝が障害されるから

肝臓の機能には、タンパク質代謝があります。

肝臓が作り出しているタンパク質の中に、フィブリノゲンやプロトロンビンというものがあります。

フィブリンは傷口に血栓をつくり、止血の働きをします。

そのフィブリンを作り出すまでには、上記の図のように、プロトロンビンが凝固因子によってトロンビンに変化し、トロンビンがフィブリノゲンをフィブリンに変化させて、止血します。

プロトロンビン時間とは、プロトロンビンによる血液凝固にどのくらい時間がかかったか、というもの。
この時間が長くなるということは、止血に時間がかかる、つまりプロトロンビン時間の延長=出血傾向になっているということです。

 

浮腫が起こるのは、タンパク質代謝が障害されるから

1つ上の項目でも、タンパク質の代謝が障害されると、プロトロンビン時間が延長すると説明しましたね!
浮腫も、タンパク質の代謝が障害されることによって起こります。

肝臓が作り出しているタンパク質には、アルブミンという物質もあります。

アルブミンは、血管内に水を保持する役割があり、少なくなるとアルブミンとくっついていられなくなった水が、血管の外に出てしまい、浮腫が起こります。

アルブミンは、水と仲良し♪と覚えてください!

 

腹水が起こる理由は、①アルブミンが低下するから&②門脈圧が高くなるから。

上記の浮腫のところでも説明しましたが、肝臓の機能が障害されると、タンパク質代謝機能が低下し、アルブミンを作る機能が障害されます。

血管内に水を保持するアルブミンが少なくなると、血管の外に水分が漏れ出てきやすいため、腹腔内に水が溜まります。

また、門脈という太い血管が肝臓へ大量の血液を送っていますが、肝不全状態になると、肝臓への血流量が減少します。

障害された肝臓は、血液が入ろうとしても、受け入れるだけの元気がないんですね(>_<)

そのため、肝臓の手前の門脈で血流が渋滞を起こし、アップアップした門脈から水分が漏出しやすくなります。

門脈は腹部にあるので、門脈から漏出した水分が腹水として溜まっていきます。

肝臓への血流が減少し、門脈が渋滞することを門脈圧亢進といいます。

 

食道静脈瘤ができる理由は、門脈圧が亢進するから。

腹水の項目で、肝臓が障害されると門脈圧が亢進する、と説明しました。
門脈圧が亢進した時の症状には、食道静脈瘤もあります。

門脈で渋滞した血液は、胃や食道の粘膜下層にドッと流れ込み、血管に圧力が多くかかるため血管のコブがポコっとできてしまいます。

これが食道にできたものを、食道静脈瘤と呼びます!

 

脾腫が起こる理由は、門脈圧が亢進するから。

脾腫も、上記で説明した門脈圧亢進症状としてあらわれるものです。

図のように、門脈圧が亢進すると、脾臓への血流が増加し、脾臓がアップアップして肥大し、脾腫になります。

 

脾腫を生じると、脾臓の機能が亢進します。

脾臓は、血球の破壊を行っている場所なので、血小板、赤血球、白血球の破壊が必要以上に行われ、これらの血球数が減少します。

それにより、血小板減少→出血傾向、赤血球減少→貧血、白血球減少→免疫力の低下が起こります。

 

メデューサの頭(腹壁静脈の怒張)が起こる理由は、門脈圧が亢進するから。

門脈圧が亢進すると、門脈に流れにくくなった血液は、消化管、脾臓だけでなく、腹壁の静脈へも流れ込みます。

そのため、腹部にまるでメデューサの髪のように、血管が浮き出てくることがあります。

 

門脈圧亢進症状とは
・腹水
・食道静脈瘤
・脾腫
→血小板減少:出血傾向
→赤血球減少:貧血
→白血球減少:免疫力の低下
・メデューサの頭

 

 

 黄疸が起こる理由は、ビリルビンの排泄機能が低下するから。

肝臓では、赤血球の分解産物である間接ビリルビンを、排泄しやすい形の直接ビリルビンに変化させて、胆汁として排泄をしています。

肝臓で間接ビリルビンを直接ビリルビンに変換できないと、黄褐色のビリルビンが排泄できずに体内に蓄積し、眼球や皮膚が黄色くなる黄疸という症状が出現します。

 

肝性脳症が起こる理由は、アンモニアを解毒することができないから。

肝臓には解毒作用があり、有害なアンモニアを無毒な尿素に変換する機能があります。

しかし、その機能が障害されるとアンモニアが体内に蓄積し、肝性脳症を引き起こします。

肝性脳症の症状には、意識障害、羽ばたき振戦がみられます。

羽ばたき振戦とは:両手を前に伸ばすと、手が羽ばたくように振戦する症状。

 

 

クモ状血管腫・手掌紅斑、女性化乳房が起こる理由は、ホルモンを不活化させる機能が低下するから。

肝臓では、体内に分泌されたホルモンを不活化(働きを無くす)させる機能があります。

このため、エストロゲン(女性ホルモン)が分解されす、クモ状血管腫と、女性化乳房が起こります。

マメ知識♪
エストロゲンは、毛細血管を拡張させる作用があるため、クモ状血管腫や手掌紅斑があらわれます。

 

まとめ

肝機能の低下時の症状はとてもたくさんあるので、病態を理解するのが難しいですが、繋がりが分かると整理されると思います。

今回の記事で、肝臓の機能と症状についてバッチリまとめることができたので、
これを覚えたら肝臓に関する過去問題にも挑戦して力試しをしてみましょう♪

 

 

きっとすんなり問題が解けるはずですよ(*´ω`*)

 

国家試験に絶対合格するための勉強方法は、

①過去問題を解く
②解説を読む
③より詳しい解説を読んで理解する
④国試に出るポイントを暗記する
⑤類似問題を解く

この繰り返しをひたすら行うことです。

もちゆきナース室のこのサイトには、『1日1過去問』というカテゴリーがあり、この記事を読むだけで、
上記の①~⑤の流れに沿って勉強ができるようになっています。

自分で勉強する方法がよくわからない、まとまった詳しい解説を読みたい、こんな人はぜひこのサイトで勉強してみてくださいね!

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