こんにちは!もちゆきナースです。
飲み薬や、注射など、薬には投与の方法がいくつかあります。
薬の効果発現速度の順番は、国家試験問題や、看護学校のテストでよく出題されるので確認しておきましょう!
この記事では、
・薬の効果発現速度に関する国家試験問題
を紹介します。
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薬の効果発現速度の順番を覚えるゴロ
薬の効果発現速度は、早い順番に、
静脈注射→筋肉注射→皮下注射→皮内注射→経口摂取となっています。
覚え方は、『薬はジョッキのかなこ』のゴロ合わせで暗記しましょう!
なぜ注射部位によって効果が出る速さが違うの?
薬の成分は、血液の中に含まれてから患部へ移動します。
そのため、血液の中へ薬が届くまでにかかる時間によって、薬の効果が出てくる時間が変わります。
静脈注射は、直接血管の中に薬を投与するため、1番早く薬の効果が出ます。
筋肉注射は、血管がたくさん通っている筋肉に薬を投与するため、皮下注射に比べて2倍の速さで薬が血液の中に吸収されます。
経口摂取は、口から薬を飲み込み、胃→腸まで移動し、腸から吸収されて血液中へと取り込まれるため、1番時間がかかります。
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看護師国家試験問題
薬の効果発現速度に関する過去の看護師国家試験問題を解いてみましょう!
1.皮下注射
2.経口与薬
3.直腸内与薬
4.静脈内注射
正解は、、、
、、、4.静脈内注射です。
解説
薬物血中濃度は、効果発現が早い順に『静脈内注射→直腸内与薬(座薬)→筋肉注射→皮下注射→皮内注射→経口与薬』です。
1.皮下注射は、皮下に薬液を注入したあと毛細血管から徐々に吸収されていきます。
2.経口与薬は、胃で溶かされ腸で吸収され、肝臓で代謝されたのちに効果が発現するため時間がかかります。
3.直腸内与薬は、挿入後溶けて直腸の静脈内へと吸収されます。静脈内注射の次に薬物血中濃度の上昇速度が速いです。
4.静脈内注射は、直接血管内に薬液を投与する方法のため、薬物血中濃度の上昇速度は一番速いです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、薬の効果発現速度を覚えるゴロ合わせを紹介しました。
一番大切なポイントは、「静脈内注射が一番、薬の効果発現速度が速い。」ということです。
患者さんの急変時に緊急で薬を投与するときに、静脈内注射が行われますね。
過去に必修問題でも出題されているので、きちんと覚えておきましょう。