頻回の嘔吐で生じやすいのは?酸塩基平衡に関する問題を詳しく解説。

もちゆきナース室へようこそ!
このサイトでは、どこよりも詳しい解説、国家試験の暗記ポイント、過去問の解き方をお届けしています。
『1日1過去問』のカテゴリー内の記事を毎日1記事ずつ読むだけで、過去問の分析方法、国試に出るポイントが理解できるようになります。

今回は、第107回の国家試験問題から、酸塩基平衡に関する問題を解説します。

呼吸性・代謝性の違いはわかりますか?
嘔吐や下痢のときには、体内は酸性?アルカリ性?どちらに傾くかな?

これらが理解できるように解説していきます(・∀・)

ではまず、過去問題から解いてみましょう!

 

問題

第107回 午前12
頻回の嘔吐で生じやすいのはどれか。

1.血尿
2.低体温
3.体重増加
4.アルカローシス

 

 

正解は、、、

、、、4.アルカローシスです。

 

解説

嘔吐によって、酸性である胃酸が体外に出てしまうので、体液のpHはアルカリに傾き、アルカローシスとなります。

酸塩基平衡を4つにまとめてみよう

この問題は、酸塩基平衡を理解していれば解ける問題です。

ただ、化学式が出てくる酸塩基平衡は苦手意識を持っている学生が多いです(>_<)
しかし、酸塩基平衡を覚えると、解ける問題がたくさんあるので、ここで覚えてしまいましょう♪

まず最初に覚えるのは、人間の体はpH7.4 に保たれているということ。

そして、体内が酸性に傾くことをアシドーシス、アルカリ性に傾くことをアルカローシスと言います。

アシドーシスやアルカローシスに傾くときは、大きく分けて2つ。呼吸性と代謝性です。

 

①呼吸性アルカローシス

呼吸性アルカローシスは、呼吸によって体内がアルカリに傾くことを言います。

過換気症候群によって、酸性物質であるCO2(二酸化炭素)が減少すると、アルカローシスになります。

 

②呼吸性アシドーシス

呼吸性アシドーシスは、呼吸によって体内が酸性に傾くことを言います。

 

肺気腫や、喘息、COPDなどの呼吸不全によって、酸性物質のCO2(二酸化炭素)が蓄積すると、体内はアシドーシスになります。

 

③代謝性アルカローシス

代謝性アルカローシスは、呼吸以外の原因で体内がアルカリ性に傾くことを言います。

 

嘔吐によって酸性の胃液が失われると、体内はアルカリに傾きます。
また、利尿剤の投与によって腎臓でH(水素イオン)が排泄される代わりに、アルカリ性のHCO3(重炭酸イオン)が体内に再吸収されるので、体内はアルカリに傾きます。

 

④代謝性アシドーシス

代謝性アシドーシスは、呼吸以外の原因で体内が酸性に傾くことを言います。

腎不全により、酸性のH+(水素イオン)が尿として排泄できないと、体内は酸性に傾きます。

また、下痢によりアルカリ性の腸液が体の外に出ると、体内は酸性に傾きます。

糖尿病性ケトアシドーシスは、糖尿病の患者さんがインスリン不足で等からエネルギーを生み出せない時に、脂肪からエネルギーを作り出すのですが、その際の副産物であるケトン体が体に蓄積すると酸性に傾きます。

 

 

 

練習問題

上記の第107回で出題された問題は、過去にも国家試験の必修問題で出題されています。

以下の過去問題を見てみましょう!

第100回 必修問題
頻回の嘔吐で起こりやすいのはどれか。

1.脱水
2.貧血
3.アシドーシス
4.低カリウム血症

 

 

 

正解は、、、

、、、1.脱水です。

 

酸塩基平衡を理解した人は、この問題も解けるはず!

 

第102回 一般問題
酸塩基平衡の異常と原因の組み合わせで正しいのはどれか。

1.代謝性アルカローシスー下痢
2.代謝性アシドーシスー嘔吐
3.代謝性アシドーシスー慢性腎不全
4.呼吸性アシドーシスー過換気症候群

 

 

 

正解は、、、

、、、3.代謝性アシドーシスー慢性腎不全です。

解説

1.下痢は、アルカリ性の腸液が体外に出てしまうので、体内は酸性の代謝性アシドーシスになります。
2.嘔吐は、酸性の胃液が体外に出てしまうので、体内はアルカリ性の代謝性アルカローシスになります。
3.慢性腎不全は、酸性の水素イオンが排泄できないので、体内は酸性の代謝性アシドーシスになります。
4.過換気症候群は、酸性の二酸化炭素が排泄され過ぎてしまうので、体内はアルカリ性の呼吸性アルカローシスになります。

 

国家試験暗記ポイント

今回の国家試験暗記ポイントはこちらです!

暗記ポイント
・人体の㏗は7.4に保たれている
・呼吸性アルカローシス・・・過換気症候群
・呼吸性アシドーシス・・・呼吸不全(肺気腫、喘息、COPDなど)
・代謝性アルカローシス・・・嘔吐、利尿剤
・代謝性アシドーシス・・・腎不全、下痢、糖尿病性ケトアシドーシス

 

まとめ

今回は酸塩基平衡に関する国家試験問題でした!
必修ではもちろん、一般問題でも問われるので、酸性とアルカリ性が混乱しないように、覚えたいところですね!

オススメ記事▼
【保存版】アルカローシスとアシドーシスがわかる!酸塩基平衡をわかりやすく説明

国家試験に絶対合格するための勉強方法は、

①過去問題を解く
②解説を読む
③より詳しい解説を読んで理解する
④国試に出るポイントを暗記する
⑤類似問題を解く

この繰り返しをひたすら行うことです。

もちゆきナース室のこのサイトには、『1日1過去問』というカテゴリーがあり、この記事を読むだけで、
上記の①~⑤の流れに沿って勉強ができるようになっています。

自分で勉強する方法がよくわからない、まとまった詳しい解説を読みたい、こんな人はぜひこのサイトで勉強してみてくださいね!

『1日1過去問』はこちらから→過去問題解説をみる

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です